思い返せば
父の認知症が発覚したのは、父が「頭の検査をしたい」と自分から
行ってくれたのがはじまりでした。
今思えば、その頃少し物忘れが多かったりしていたけれど。
加齢とはそういうものなのだとわたしは思っていた。
運転免許証の更新が出来なかった時の話。
本人はまだまだ車に乗る気でいて、わたしはもう返納して欲しかった。
教習所で高齢者講習を受けて、警察署へ行ったけれど保留で帰って来た。
免許センターの相談係(?)の方から電話が来て「ご家族は(免許について)どう思っていますか?」と聞かれた。
わたしは返納して欲しい。と伝えると相談係の方に
「本人には言っていないが、警察署での免許更新の時にオシッコを漏らしていたんです。」と言われた
その頃はまだ、おむつではなく尿もれパンツだったと思う。
本人には、足の踏み込みが弱いって説明がされていたみたい。
免許センターで再度テストを受けてほしいと言って、諦める方向にしてくれた
それからしばらくして脊柱管狭窄症の手術をして、いままでより歩くのが
遅くなり不便を感じた父が自分から「おむつを履くよ」と言ってくれたと記憶してる。
かかりつけ医に近くの脳神経外科を紹介してもらって検査をした。
その時は少しボケてるなーくらいには思ってたな。
脳梗塞をやってるから、脳血管性認知症になったんだよと説明された。
その後、かかりつけ医の具合が悪くなって別の病院に通うようになって
そこで言われたのは、脳血管性認知症にアルツハイマーも入ってるかもねって。
全然知識がないから、何?足されちゃうの?えっ?なにそれ?
って感じだったけれど。それまで薄らボケと言うか。
日付を勘違いしたり些細な物忘れだったものが、夢と現実がごっちゃになったり被害妄想と言うか勘ぐりと言うかで怒ったりするようになって
これはちょっと酷くなってるんだなって感じるようになった。
元々気にくわないと大きな声を出す人だったから、理不尽でも気にしてなかったこととかが、更に酷くなった感じ(笑)
検査もおむつも自分から言い出してくれて助かったのかもしれない